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回避依存症:脱走者タイプ 〜音信不通や無視をする本当の理由〜

(最終更新日:2024.4.26)

🤔「パートナーが回避依存症の脱走者タイプかもしれない。どんなタイプなのかくわしく知りたい!」

そんな方向けの記事です。

回避依存症には4つのタイプがあります。

独裁者
搾取者
ナルシスト
脱走者

今回は脱走者タイプについてシェアしていきます✍️

👼 記事の解説者:満月(みつき)

元 恋愛依存症(共依存症+回避依存症)
脳のしくみや心理学を学び、恋愛依存症の克服・回避依存症の夫との関係を劇的に改善。

現在は「恋愛依存症・回避依存症の専門家」として活動。心理資格は5つ。

noteやX(Twitter)による発信活動、心理分析、心理療法によるカウンセリングサービスを提供。

Xの本アカ@loveshare0001
Xのサブアカ@loveshare0002

くわしいプロフィール



回避依存症脱走者チェックリスト


✓ 本音を話そうとしない
✓ セックスレスになりやすい
✓ ひとりが好きな一匹狼スタイル
✓ パーソナルスペースがとても広い
✓「俺は自由が好き」とアピールする
✓ あなたが好きになればなるほど離れていこうとする
✓ 束縛を過剰に嫌がる(なんでもないことを束縛扱いする)
✓ お願いや改善を要求すると、すぐわがまま扱いしてくる
✓ 話し合いの場をつくろうとすると、あからさまに嫌そうな、面倒くさそうな顔をする


回避依存症脱走者の特徴


回避依存症の中でも脱走者タイプは、
攻撃性が低く内向的かな〜り繊細な方々。

基本的にはとても優しく、真面目な方が多いです。

世の中に出回っているネット上の情報では、「回避依存症者はクズだ!サイコパスだ!」などの批判や中傷する記事も多いです。

もちろん、攻撃性が高く道徳性に欠ける回避依存症者もいるのは確か。

しかし、それにはあまり当てはまらないのが脱走者タイプです。

脱走者タイプの方とお付き合いされている女性はこの意味がよくわかるのではないでしょうか✨

とうぜん、浮気やモラハラなどをまったくしない方もいらっしゃいます。(独裁者・ナルシスト・搾取者タイプを併発している場合は別)

しかし、問題は別にあります。


パーソナルスペース = 他人に侵入されたくない身体的・精神的な距離(以下、ナワバリ)が、世間一般の常識を超えてと〜っても広いのです。

脱走者タイプは、このナワバリに女性が入ってくることをとても嫌がります☠️

嫌がる理由は、ナワバリに女性が入ってくると、メンタルのエネルギーをひどく消耗してストレスになるからです。


脱走者タイプは、自分のメンタルエネルギーを守るために、女性を過剰に避けようとします。

【 例 】
・同じベットで寝たくない
・同じ家・部屋にいたくない
・自分の予定を話したくない
・キスやハグやセックスをしたくない


脱走者タイプが避けようとするタイミングは、

⚠️ あなたがナワバリに侵入したとき
⚠️ あなたがナワバリに侵入しそうになったとき


この2つどちらかに当てはまるタイミングで、あなたを避けるようになります。

具体的なタイミングは、恋愛関係になってから2〜3ヶ月後あたり。


脱走者タイプに惹かれる女性は、たいてい恋愛依存症の傾向があります。

恋愛依存症者はパートナーとの精神的・肉体的距離(ナワバリ)が近い状態を好みます。

自分のナワバリに男性を入れたがるし、自分も男性のナワバリに入りたがります。

【 例 】
・同じベットで寝たい
・同じ家・部屋にいたい
・自分の予定や彼の予定をシェアしたい
・キスやハグやセックスを頻繁にしたい


このように、脱走者タイプの好みとは真逆💣💥

価値観が違いすぎますよね。もしも、あなたに恋愛依存症の傾向があるなら、脱走者タイプのパートナーはあなたを避け、距離を置くようになるでしょう。

重度の脱走者タイプの場合は、結婚生活もままなりません。

結婚するとなると、基本的には永続的な同居生活になりますよね。(少なくとも、一般的な女性が思いえがく結婚はそうだと思います)

つまり、他人を自分のナワバリに一生住まわせるということ!

そうなると、下記の可能性が上がるので、ナワバリを守ることがむずかしくなります。

【 例 】
・自分の予定がバレる可能性
・肉体的な接触が増える可能性
・ひとりの場所がなくなる可能性
・話し合いをせざるをえない可能性

なので、ナワバリを死守したい脱走者タイプにとって、結婚はかなりの覚悟がいるわけです。

脱走者タイプのパートナーとお付き合い・結婚を望まれてる方は、長期戦は覚悟しましょう。

こんな話をするとテンションが下がりますよね・・・。


それでも、私のクライアントの中には脱走者タイプのパートナーとお付き合いはもちろん、ご結婚されてる方もたくさんいらっしゃいました。

「この子となら結婚したい」と思わせられるように、適切に努力すればチャンスはあると思います。

回避依存症脱走者が音信不通や無視をする3ステップ


❶ あなたがパートナーにお願いする
❷ パートナーはあなたのお願いを叶えるかどうか葛藤する
❸ 葛藤した結果・・・
 ▶︎ お願いを受け入れたあと音信不通や無視をする
 ▶︎ もしくは受け入れずに音信不通や無視をする

以下、くわしく解説します。

❶ あなたがパートナーにお願いする

脱走者タイプは、あなたのシンプルなお願いにも敏感に反応します。

たとえば

「キスしたい」
「話し合いをしたい」
「お家デートがしたい」
「デートができる日を教えてほしい」

などのお願いにも

「ナワバリに侵入された!!」
「ナワバリに侵入されるのではないか?!」

と、緊張感や恐怖感、嫌悪感などが湧きます。

脱走者タイプにとって、あなたのお願いを叶えるということは、あなたを自分のナワバリに入れることと同じ。

【 例 】
・同じベットであなたと寝る
・同じ家・部屋にあなたを入れる
・親密な話し合いをあなたとする
・自分の予定やあなたの予定をシェアする
・キスやハグやセックスをあなたとする

このように自分のナワバリに入られることを想像するだけでも疲れます。


なので、あなたがお願いをした段階で、脱走者タイプはメンタルエネルギーをかなり消耗することに。


❷ パートナーはあなたの要望を叶えるかどうか葛藤する

最初に話したとおり、脱走者タイプは基本的に優しいですし真面目な方が多いです。

実は、あなたのお願いを
「できるかぎり叶えてあげたい😥」
とは思っています。

ただし、
「できるかぎり叶えてあげたい❤️」
ではありません。


この2つには大きな違いがあります。

😥前者は

ネガティブな義務感責任感からくるもの。

❤️後者は

ポジティブな貢献欲奉仕欲からくるもの。


脱走者タイプはあなたにお願いをされると、前者のネガティブな義務感や責任感を感じ、プレッシャーになります。

ナワバリを死守したい脱走者タイプは、義務感や責任感の狭間であなたのお願いを叶えるべきかどうか葛藤します。


❸ 葛藤した結果・・・
▶︎ お願いを受け入れたあと音信不通や無視をする!
▶︎ もしくは受け入れずに音信不通や無視をする!



👉 お願いを受け入れたあと音信不通や無視をする!

義務感や責任感から一度はあなたのお願いを受け入れるものの、「やっぱり疲れる」とひどくメンタルを消耗し、音信不通や無視をします。

まさに、自分のエネルギーを奪いとられる感覚。

これ以上、メンタルエネルギーが枯渇するのを防ぐためにあなたを避けるようになります⚡️


👉 受け入れずに音信不通や無視をする!

お願いが重すぎて叶えることが不可能と判断した場合は、受け入れずに音信不通や無視をします。

「なぜ、お願いを叶えないのか?」を説明するのも疲れるので、音信不通無視という行動に出ます。

お願いを受け入れるとメンタルエネルギーが枯渇するのが目に見えているので、音信不通や無視をするようですね。



ちなみに・・・
基本は優しい脱走者タイプですが、攻撃性が高まるときがあります。

それは、お願いを聞いてもらうためにあなた自身が攻撃的になり、感情をぶつけたとき。

感情をぶつける = 彼のナワバリを荒らすこと

だと考えてください。


脱走者タイプにとって恋愛依存症者のお願いは、「強制」「束縛」みたいに思います。

「絶対会いたい!」
「予定は教えるべき!」
「連絡を無視しないで!」
「キスやハグをしないなんておかしい!」

パートナーからお願いされると喜ぶタイプの人もいますが、脱走者タイプにとっては重くのしかかるプレッシャーでしかありません☠️

もし、あなたが感情をぶつけてないにも関わらず普段から攻撃性が高い場合は、回避依存症の他のタイプを併発してることになります。


回避依存症脱走者が音信不通や無視をする本当の理由


脱走者タイプとの恋愛では、音信不通や無視、セックスレスなどになりやすいです。

あなたは、その原因を「わたしに魅力がないから?」「わたしがなにか悪いことをしたから?」と悩んではいませんか。

だとしたら、それは誤解かもしれません。

多くの場合は、あなたに原因があるのではなく、脱走者タイプの過去に本当の原因が隠されています🔑

【 音信不通や無視をする本当の理由 】

◉ 脱走者タイプの父親をモデリングしてるから
◉ 子どもを「親・夫・恋人の身代わり」にする恋愛依存・共依存傾向の母親に育てられたから
◉ 彼氏を「親の身代わり」にする恋愛依存・共依存傾向の女性に傷つけられたことがあるから
◉ あなたを避けることで、心の傷やネガティブな感情を解消しようとしてるから


以下、くわしく解説します✍️


◉ 脱走者タイプの父親をモデリングしてるから

【 モデリング 】
無意識に親の行動を記憶し、同じことをしてしまうこと

子どもは、両親のコミュニケーションの取り方を無意識に記憶します。

日本人の子どもが、日本語を自然と話せるようになるのと同じ感覚ですね。

【 例 】
〜 脱走者傾向の父親が母親にたいして「束縛するな!」と言っていたり、話し合いを拒否する姿勢、何か問題がおこると何日も家に帰ってこなかったり、妻とも子どもとも距離感がやけに遠い・・・そんな父親を長年観ることで、無意識のうちに同じような行動をとってしまう。〜


母親を避ける父親をモデリングしてるため、音信不通や無視をするようになったパターンですね。


◉ 子どもを「親・夫・恋人の身代わり」にする恋愛依存・共依存傾向の母親に育てられたから

脱走者タイプの母親は、恋愛依存・共依存傾向であることがほとんど。

恋愛依存・共依存の母親は、自分の親やパートナーが満たしてくれなかった気持ちを、子どもに満たしてもらおうと無意識に求めます。

これは、子どもを「親・夫・恋人の身代わり」にしてる状態。

子どもというものは、本当は1番守ってあげるべき存在のはずですが、人間はときとして自分の欲求をぶつけるために無意識に利用してしまうのです⚡️

たとえば夫婦関係がうまくいっていない場合、本当は夫にぶつけたい欲求を、子どもにぶつけていまいます。

尽くしたい欲求
尽くされたい欲求
感謝されたい欲求
助けてほしい欲求
思い通りにコントロールしたい欲求など・・・

しかし、子どもはそれらの欲求に100%答えることができません。

夫にも子どもにもその欲求を満たしてもらえなかった母親は、不満そうに、不幸せそうに振る舞うようになります。

そんな不幸そうな母親の姿を見るたび、純粋な子どもは傷つき、自己肯定感は下がっていきます。

なぜなら、大好きな母親の期待にこたえられない罪悪感、挫折感、自己否定感が湧いてくるから。


このように、脱走者タイプは母親の重たい欲求により、まるで押しつぶされるようなプレッシャーを感じ、息がつまる生活を長年経験してきています。

義務感・責任感・罪悪感・挫折感などがつきまとう親子関係により、ひどくメンタルを消耗してきたわけですね。

こんな過去があれば、親子関係のように親密な関係になると「自由がなくなるのでは?」「度重なる欲求に答えなければいけないのでは?」「重たい欲求に押しつぶされ、また息が詰まる生活になるのでは?」と誤解してもおかしくない状態でしょう。

子どもを「親・夫・恋人の身代わり」にする母親に育てられたことにより、親密な関係を誤解してるため、音信不通や無視をするようになったパターンですね。


◉ 彼氏を親の身代わりにする恋愛依存・共依存傾向の女性に傷つけられたことがあるから

これは、さきほど話した母親の彼女バージョン。

恋愛依存・共依存の女性は、親が満たしてくれなかった気持ちを、彼氏に満たしてもらおうと無意識に求めます。

愛されたい欲求
尽くされたい欲求
感謝されたい欲求
助けてほしい欲求
幸せにしてほしい欲求・・・

このような女性は、これらの欲求を満たしたいあまり、結果的に彼氏をコントロールしようとしてしまいます💦

当然100%コントロールすることはできないので、女性は不満そうな、不幸せそうな様子を彼氏に見せつけます。

何度もいいますが、脱走者タイプの男性はもともと繊細で優しい方が多いです。

女性の悲しむ姿を見るたび、期待にこたえることができない罪悪感挫折感、自己否定感により、自己肯定感は下がっていきます。

最悪の場合、恋愛依存症の彼女に浮気をされたり、理不尽な別れを言い渡されたり、100%コントロールできない彼氏を恨み暴言を吐かれたりされていることもあります。

重度の恋愛依存症で攻撃性が高い女性は、ナイフを持って脅したり、自殺未遂をはかることで相手をコントロールしようと脅すことがあります。

ドラマのような話ですが、このような恐怖体験をしている脱走者タイプの方は実際におられます。


過去の恋愛でのトラウマ
により、健全な男性も回避依存症、脱走者タイプになってしまいます。

彼氏を「親の身代わり」にする恋愛依存・共依存傾向の女性に傷つけられたことにより、恋愛関係(女性関係)がトラウマになったため、音信不通や無視をするようになったパターンですね。


◉ あなたを避けることで、心の傷やネガティブな感情を解消しようとしてるから

【 例 】
不安、イライラ、プレッシャー、無価値観、空虚感、劣等感、緊張感、恐怖感、自己否定感、苦しい現実からの逃避など

心の傷やネガティブな感情たちを解消(ストレス発散)するため、音信不通や無視をするようになったパターンですね。

とうぜん、そんなことでは解消できませんが・・・。


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